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ヴェンチュラーゴルフⅡ インナーシム調整タペット2014年7月15日

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16個のシム調整中です。

この写真だけ見たら 何の部品かわからない

軽量化の為中を中空にしています。

 

 

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少しでも軽くするために 中が中空だけではなく 少しとがらせています

 

 

 

 

 

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タペットの中の部品なんです。

このシムでタペットクリアランスを調整します。

 

 

 

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この部分

ノーマルは油圧タペット(Hydraulic Lash Adjuster)

エンジンの油圧を利用して カムシャフトとタペットのクリアランスを自動で調整するのです。

メリットは常にカムシャフトを油圧で押しているので 基本的に何万キロ走っても

タペットクリアランスは広がらず 調整が必要ない そしてエンジンメカニカルノイズが少ない

いわゆる自動調整

 

デメリットはタペット重量が重くなる事と 高回転では追従がむつかしくなる

実際 ゴルフⅡGTIでは 油圧タペットで8200回転をリミットとしてサーキットを10週走れば

走行後はカチャカチャ音が激しくなりタペットを破壊してしまいます。

フェラーリのF355のレブリミットは8500回転 しかし なんと油圧タペットを採用している

はじめから対応の設計になっているのでしょう

 

 

 

 

10年ほど前はヴェンチュラーゴルフはまだSOHCでした その時は

アウターシムだったのです

 

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これが実際使用していた リフターシム

コインのようなシムは 1枚1枚厚みが違い シムを交換することで

タペットクリアランスを調整していました。

デメリットは重い メリットはインナーシムと違い 調整の度にカムシャフトを

外さなくても 専用工具でリフターを落としこみ シムを交換できるのです。

 

 

 

DOHC

 

エンジンの図解でみれば 矢印の隙間を調整しているんです。

 

 

 

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本体は 2階で休憩中