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ブレーキパッドには気をつけましょう!2014年10月2日

パッドが無い

 

 

先日車検したお車

前後共に ギリギリ

 

パッドが無い (1)

ブレーキパッドは鉄板とブレーキパッドの母材の部分を貼りつけるのに

約1mmは接着材質でブレーキパッドの材質ではありません。

 

1990年台初頭まで使用されていた 石綿では 繊維質が丈夫で鉄板との接合部も

ブレーキパッドの材質で問題ありませんでしたが

石綿の使用が禁止になってから アラミド繊維のケブラーパルプやグラスウールを使用しており

石綿の結着能力にはどうしても かなわないので 接合面約1mmは接着専用材質なんです。

だから これだけ減れば 接着用材質の部分になってしまっています。

 

 

それなら 残り1mmまでは使えるんだね  と思われますが

ブレーキパッドは半分以下(4割)になると交換するべきなんです

ブレーキパッドの厚みの役目は もう一つあり

高熱のブレーキローターから熱を遮断する断熱材の役目もしているのです

 

パッド

 

山を下りる時に高熱になったローターから 赤の矢印のように熱が伝導します。

パッドの材質が薄ければ 熱が伝導しやすくなります。

水色のブレーキオイルまで高熱が伝われば ベーパーロックになる可能性があるのです。

ベーパーロックとは

シリンダー内(水色)のブレーキオイルが沸騰すれば 気体になり シリンダー内に気泡が発生します。

液体は伸縮率は極めて小さいですが 気体になるとたちまち伸縮率は上昇するので

ブレーキを踏んで油圧をピストンに伝えようとしても

気泡が圧力で小さくなり ピストンに圧力を伝える事が出来なくなります

結果 ブレーキの効きが極端に悪くなり ブレーキペダルも奥まで行き着いてしまうのです。

 

 

※フェードは材質に含まれる金属が部分的に融点を超えることにより 摩擦トルクが下がる事

 

 

だから あと3mmブレーキがあるからまだ使える

と思わないで 早めに交換しましょう!