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ゴルフⅢGTI エンジンオーバーホール2019年7月22日

 

 

今回のエンジン修理は オーバーサイズのピストンを使用します

ちょっと ボアアップ!

 

サイズは0.25mmオーバーサイズ

 

メーカーのスペックは

ボア82.5mm ストローク92.8mm  排気量1984cc 圧縮比10.5

 

 

計算してみると

(82.5mm(ボア)÷2)の2乗×3.14159(円周率)×92.8×4(気筒数)=1984.29cc

 

なるほど 1984ccだ

 

シリンダーをボーリングして オーバーサイズピストンを使用すれば

(82.75mm(ボア)÷2)の2乗×3.14159(円周率)×92.8×4(気筒数)=1996.3cc

 

12ccの排気量アップ!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして圧縮比は

 

本来 燃焼室の計測は液体を実際投入してメスシリンダーで計測しますが

メーカースペックの圧縮比10.5を利用して

燃焼室を計算してみよう

 

X=燃焼室

Y= 一つのシリンダー排気量 = (82.5÷2)の2乗×3.14159×92.8mm =496.07cc

 

 

(圧縮比)10.5=(Y+X)÷X

10.5X=Y+X

Y=9.5X

496.07=9.5X

X=52.217cc

メーカーの公表スペックから計算すれば 燃焼室は52.217ccとなる

それを利用して 今回は圧縮比がどれだけ上がるか

調べてみよう

 

ピストンが一番上にきたとき

ノーマルピストンもオーバーサイズピストンも どちらも エンジンブロック

とほぼつらいちで 同じですので燃焼室の容積は同じとして計算します

シリンダーをボーリングして 0.25mmオーバーサイズピストンを使用すれば

圧縮比=(Y+X)÷X

Y=(82.75÷2)の2乗×3.14159×92.8=499.08cc

圧縮比=(499.08+52.217)÷52.217=10.5578

 

圧縮比は10.5578となる

 

排気量アップ 圧縮比アップでパワーアップが期待できます

 

 

 

で 僕達が習った円周率は3.14で 小数点以下2桁

エンジンの排気量を3.14で計算すると

(82.5mm(ボア)÷2)の2乗×3.14(円周率)×92.8×4(気筒数)

=1983.2cc

 

メーカーのスペックに1cc足りない

 

20年ほど前に ゆとり教育では3.14から3にする? などといわれた時期が

ありましたが

 

もし 3にすると エンジンの計算ができなくなる

 

(82.5mm(ボア)÷2)の2乗×3.(円周率)×92.8×4(気筒数)

=1894.86cc

 

わお!約100cc変わってくる(大笑)

 

そりゃ 円周で考えると

3なら

 

正六角形です(笑)

 

 

エンジンを作成する際 ピストンを特注して

圧縮比を決めて 燃焼室を加工していくのですが

もし円周率3で エンジンを製作すると

エンジンは確実に壊れてしまいます(笑)

 

 

世の中の事は 僕達が習った3.14で十分ですが

エンジンを作成する際は3.14でもなんとかなりますが

3.14159で計算するほうがいいかと思います

3はもってのほかです!