ベンチュラーウォーカー
芋焼酎 要助2025年6月18日
先日、頂いた紅芋の焼酎を初めて飲んでみました。
ひと口含んだ瞬間、「あれ?ほんのり甘い?」と感じる優しい風味。
おいしい!
でも甘いはずがない。
焼酎は蒸留酒ですので、糖分はほとんど含まれていないはずです。
おそらくこれは、紅芋の持つ自然な香りや風味によって、
脳が甘さを感じているのでしょう。まさに錯覚です。
糖分が入っていないのに甘く感じる。
しかも、それがとてもおいしい。
なんだか、得をしたような気持ちになりますね(笑)
僕は、沖縄の紅芋ソフトクリームが大好きです。
数あるソフトクリームの中でも、ダントツで好みの味。
この紅芋の甘みは、ソフトクリームでも焼酎でも、
じつに良く合うのだと改めて感じました。
ところで、「脳の錯覚」といえばもうひとつ。
最近話題の エレキソルトスプーンをご存知でしょうか?
これは、舌に微弱な電流を流すことで、実際には塩分が少ない食材を
しっかり塩味を感じさせるという、いわば味のテクノロジーです。
塩分制限がある方でも、しっかりした味つけの料理を楽しめるように
そんな想いから開発された、まさに魔法のスプーン”。
これもまた、「味覚は脳が決める」ことを実感させられる仕組みですね。
私たちが「おいしい」と感じるかどうかは、素材や調理だけでなく、
うつわ・時間帯・食事の相手・ロケーションといった、
あらゆる要素の影響を受けています。
つまり、味覚とは単なる舌の問題ではなく
記憶や感情を含めた脳全体の体験なのかもしれません。
脳は本当におもしろいですね。